日本のアパレルの手本「アダストリア」強さの秘密と、人気爆発シーインから受ける意外な影響とは
日本のアパレルがアダストリアを目指すべき理由

こうした混沌としたアパレル業界で、粛々と巨大企業アダストリアを実にうまくドライブしている経営陣は強いトップダウンであると想像される。企業統治については分かりかねるので、
さて私は、閉塞感漂うアパレル業界において、アダストリアの2023年2月期〜2026年2月期の中期経営計画を巨艦企業の舵取
まず、アダストリアの23年2月期第2四半期決算説明から、23年2月期の着地、そして、同社の3カ年計画の目標値である「売上高2800億円、営業利益率8%、EC売上800億円」達成の可能性についてである。
結論から言えば、不測のパンデミックのようなことが起きない限り確実に達成できるだろうというのが私の視点だ。穴の開くほど同社の事業計画や説明動画、そして、
しかし、「よくできました」ではコンサルタントとして芸が無い。多少の緊張感はどのような事業においてもあり得るわけだから、あえての見解、しかも、極めて個人的な意見として読んでいただきたい。まずは、アダストリアが力をいれているメタバースの「負」
不安要素は「メタバース」事業

11月10日、米国メタ・プラットフォームズ (旧Facebook)のマーク・ザッカバーグCEOは、世界の全従業員の13%をリストラすると発表した。この大リストラの理由について、新型コロナウイルスの影響による世界のオンライン化、eコマースの成長が今後も継続するという予測に基づき巨額の投資を行ったが、予測が外れ想定を下回る収益となったと説明。しかし、これは、そもそも後述するメタバースの将来機会に関する考察と矛盾している。メタ・プラットフォームズの売上高は対前年同期比4%減の277億1400万ドル(約4兆円)で2四半期連続の減収。メタバース事業については40%の赤字となり、
メタ・プラットフォームズは、10年をかけてメタバース事業に投資していく方針を示しているし、アダストリアをはじめ、いくつかのアパレルもメタバースに参入している。だが、私はいまだにメタバース事業がどのようにアパレル事業からマネタイズし成長するのかが見えない。
あえて、メタバースのマネタイズの手法について、
少なくとも、単なる自分の人形(アバター)のような存在の服を、リカちゃん人形でさえ子供のおもちゃにしかならないものに、大の大人が服を売り買いすると本気で思っているのだろうか? 一消費者として大いに疑問だ。百歩譲って未確定な未来が待ち受けているとしても、小売業、例えば百貨店やアパレルが今投資すべきはメタバースなのかどうかをよく考えた方が良い、ということである。
「ならば、お前の考えをいってみろ」と言われれば、
次に、
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