西友がナショナルブランドと真っ向勝負 3勝2敗3分けで勝ち越し!

2015/02/26 00:00
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 米ウォルマート傘下の西友(東京都/スティーブ・デイカスCEO〈最高経営責任者〉)は、2015年1月にPB(プライベートブランド)商品の「みなさまのお墨付き」の品質の高さの周知を図るために、各カテゴリーを代表するNB(ナショナルブランド)商品を“横綱”にたとえ、商品の「味」を消費者に比較してもらう“横綱チャレンジキャンペーン”実施した。

 

 第1弾は1月10日から全国の300店舗以上で、ブランド名・商品名を伏せた計7品目の食べ比べを実施。試食後に、ブランド名・商品名を開示する手法をとったところ、対象商品の売上が対前年度比50%超と大きく伸長した。

 

 第2弾は、1月中旬から第三者機関であるクロス・マーケティング社の協力のもと、東京、名古屋、大阪の3地域で8品目を第1弾と同じ手法で食べ比べ。6段階評価で各商品について上位3段階(とても美味しい/美味しい/やや美味しい)のいずれかの回答をした消費者の割合を評価スコアとして算出。各カテゴリーにおけるNB、PB商品の評価スコアを比較した。サンプルの数は約650。

 

 結果は、「みなさまのお墨付き」の3勝2敗3分けだった。

http://www.seiyu.co.jp/campaign/pb/yokoduna/index.html

 以下は、これを受けてのスティーブ・デイカスCEOのコメント。

 

「PBについてはNBと同品質以上を維持したいと考えていたが、こういった形でお墨付きをいただき、大変満足している。当社のPBである『みなさまのお墨付き』、『きほんのき』は2014年度も非常に好調で対前年度比で28%増が図られた。その理由がクオリティにあることが証明されたと考える」

 

「PBは今後も継続的に拡大して成長させていきたい。今年の年末までには展開品目数は900になる予定だ。大半は食品のグロサリー。ただし『きほんのき』ブランドでは、今年は、日用雑貨品も発売する」

 

「こういった取組は、NBメーカーとの軋轢を生み出すと思われるかもしれないが、NBメーカーとのパートナーシップは我々の商売にとって必要不可欠だ。彼らのサポートを抜きにして我々の商売は成り立たないからだ。NBメーカーの反応はむしろ肯定的で、“横綱チャレンジ”の取組に積極的だった。①絶対負けないという自信と②NBの完成度をさらにレベルアップさせたいという志があるからだろう。その意味では、両社にとって『win‐win』の取組であったと自負する」

 

「また、我々のPBのほとんどはNBメーカーが製造しているので、彼らにもメリットがあったと思う。そして、西友が全体として成長しているので、PB販売数量の増大がNBの数量減少に結びついているわけではないことも付け加えておきたい」

 西友の2014年度の業績は絶好調で、売上高は対前年度比4.3%増、利益は同25%増と6期連続増収増益を達成した。

 なお、『チェーンストアエイジ』誌2015年3月15日号の「THE INTERVIEW」では、スティーブ・デイカスCEOに登場していただきます。ぜひ、ご一読ください。

 

 ※都合により、明日のBLOGはお休みいたします。次回の更新は3月1日(日)になります。よろしくお願いいたします。
 

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