Jフロント、千趣会と資本業務提携、持ち分法適用会社に

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 J.フロントリテイリングは4月17日、カタログ通販大手の千趣会と資本業務提携し、同社を持ち分法適用会社にすると発表した。

 J.フロントは百貨店事業を核としながら、パルコや輸入雑貨店「プラザ」を展開するスタイリングライフ・ホールディングスなどをM&A(買収・合併)で傘下に納め、事業領域を広げている。

 千趣会は通販事業「ベルメゾン」を中心に年間384万人の購入者(2014年12月期)を抱えており、30~50代の女性を主な対象とした衣料・雑貨・家具などのオリジナル商品の開発・販売に強みがある。百貨店事業と顧客基盤が重なる一方で、業態は異なることから互いに補完性が高いと判断した。

 J.フロントは千趣会の既存株主から株式を譲り受けると同時に、千趣会の自己株式と同社が実施する第三者割り当てで新株式を取得、22.62%を出資する。取得費用は合計で約102億円。

 千趣会の15年12月期の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の1460億円、営業利益が3.6%増の32億円。J.フロントは15年3~5月期決算において負ののれんの一括償却として約20億円の持ち分法投資利益を計上する見込み。

 両社は今後、プライベートブランド商品の共同開発・販売、インターネット通販事業での連携などを検討する。

 カタログ通販はネット通販の普及などで伸び悩んでおり、最大手のニッセンホールディングスは14年1月にセブン&アイ・ホールディングスの連結子会社となった。

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