約3000万人のJALマイル経済圏を活性化!「JAL Mall」の戦略とは

編集プロダクション雨輝
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JALマイルの使いやすさも向上!

 「JAL Mall」の始動にあわせ、JALマイルの使いやすさも向上している。以前は1万マイルたまるまで交換・使用ができなかったが、1000マイル単位で「JALお買いものポイント」に交換し、1ポイント1円として利用することができるようになった。それと並行して、今まで積極的に投入しなかったが難しかった3000円未満の商品も拡充し、若年層を中心とした少額マイルを有効に使いたいお客にも対応していく。

JALUX リテール事業本部 ダイレクトマーケティング部 ファッションMD課長の松丸晶子氏(左)、リテール事業本部 ダイレクトマーケティング部長の福田晋也氏(中央)、リテール事業本部 フーズ・ビバレッジ事業本部 事業企画室 EC事業推進課長の松田真紀氏(右)

 「JALショッピングでは客単価1万円以上の利用が目立つが、ポイント利用額は5000ポイントがボリュームゾーンとなっている。マイルが一番使われているのは当然ながら特典航空券への交換だが、日常生活の中でもJALグループの中でマイルをためて使ってもらうサイクルを活性化させたい。JAL Mallへの出店誘致はJMB会員の需要にマッチするブランドを選定する方向性は変えず、取り揃える商品の価格帯に幅を持たせて、少額マイルの消費需要もカバーしたい」(松田氏)

 「JAL MallはJMB会員を中心としたECモールであることから、保有する顧客データベースをいかに活用するかがマーケティングにおいて重要。現在外部パートナーを活用し顧客分析に着手しており、お客様の要望に沿ったサービス・商品で魅力ある売場をめざしている。さらに、JALマイル経済圏の入口として、今までJAL物販に馴染みのなかったお客さまにもアプローチしていきたい」(福田氏)

 JAL Mallをはじめ日常的にた貯めやすくなったJALマイルは、生涯たまり続け、ステージアップするごとに特典やサービス内容が充実する「JAL Life Status ポイント」とも連動。2024年1月からはJAL Mall、JALカード、JAL Payが、さらに来期以降はJALふるさと納税などでの利用でもLife Status ポイントがたまるサービスが開始されるほか、2024年春には、Life Status ポイントに応じた新たな6つのグレードの導入を予定。特典やサービス内容がより充実するとあって、JALマイル経済圏の拡大に期待が高まっている。

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