ギラヴァンツ北九州

2011/08/28 08:44
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 ギラヴァンツ北九州。

 「Giravanz」(ギラヴァンツ)とは造語。イタリア語の「ひまわり」(Girasole)と「前進する」(Avanzare)を合わせ、サッカーチーム名にした。

 

 J2に昇格した2010年は1勝23敗12分。連続35試合未勝利という屈辱を味わい、19チーム中最下位の19位に沈んだ。

 

 2011年の今期は、1社によるメーンスポンサー(胸:TOTO)が3年ぶりに決まり、元日本代表で三浦知義選手の実兄でもある三浦泰年監督を3年契約で招聘。コーチ陣を入れ替え、選手を大幅補強した。

 

 与那城ジョージ前監督は、どちらかと言えば、精神論とガンバリズムの采配だった。しかし、三浦新監督は就任以降、DVDで対戦相手の試合を観戦、相手選手の動きを徹底的に分析して、自チームの選手にもポイントを見せ、指示を出すかたちに変えている。

 

 こうしたいくつかの事情が重なってチームは、一変。8月28日現在、10勝7敗5分で堂々の6位。昨年わずか1勝しかできなかったチームがJ1昇格圏の3位も狙える位置につけている。

 

 ところが想定外の快進撃に頭を抱えるのはクラブのフロントだ。

 

 それというのも本拠地の北九州市立本城陸上競技場は収容人員が1万人であり、J1の基準である1万5000人を満たしていないからだ。J1仕様の新スタジアムの完成は5年後で、このままでは、3位に入っても昇格できない事態も考えられる。

 

 ただ、この活躍を地元北九州市民は手放しで喜んでおり、早くもお祭り騒ぎの毎日が続いている。

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