東南アジアで勃発!デジタルツーリズムをめぐる乱戦の行方
東南アジア諸国もパンデミックからエンデミック(安定的なレベルでの感染症の恒常化)へとフェーズが移行し、「リオープニング(再始動)」の掛け声とともに経済が急速に活気を取り戻している。
まず、東南アジア諸国のコロナ関連規制の現状を確認しておきたい。規制緩和が最も早かったのがフィリピンで、今年2月からワクチン接種者を対象にビザなしでの観光入国を復活させた。それに追随するかたちでシンガポール、マレーシア、タイが順次国境を開放し、現在は東南アジア諸国の多くでワクチン接種を条件に、「陰性証明」「入国時のPCR検査」「入国後の隔離」などが免除され、従来どおりのかなり自由な海外旅行を楽しむことができるようになっている。
とくにタイでは、5月の空港利用者数が対前年同期比でおよそ10倍の460万人に達するなど驚異的な回復を示している。もっとも、月間1000万人規模であったコロナ前の半分にも満たない水準ではある。しかし、2年を超える“厳冬の時代”が終わりを告げようとしているのは確かだ。
急回復する旅行産業でデジタル化がさらに加速
こうした流れを受け
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2024/12/16
苦戦続きの中国のショッピングモール、二次元コンテンツが起死回生の一手に -
2024/11/18
不況で飲食店がバタバタ倒れる中国 FC飲食店は急増している理由とは -
2024/10/18
スタバが劣勢、ラッキンも抜く?中国カフェ「コッティ」したたかな戦略とは -
2024/09/21
アマゾンの成長減速の一因がシーイン、Temu の躍進だと言える理由 -
2024/08/15
無料ネイルサロン提供する異色の中国火鍋チェーン、次なる一手 -
2024/07/05
中国でサイゼリヤが絶好調の理由と追いかけるピザハットの戦略
この連載の一覧はこちら [48記事]
関連記事ランキング
- 2024-11-25ウォルマートをも打ち負かす! アメリカ最強スーパーを形づくる4つの条件とは
- 2024-12-11米国で「やせ薬」が大流行 メーカー、小売が受ける「大きな影響」とは
- 2024-11-25テキサス州だけで売上6兆円近く!最強スーパー、H-E-Bとは
- 2024-11-29米EV の総数は330万台、裕福なEVオーナーたちのお気に入りの小売店は?
- 2024-11-25グルメスーパーの代表ウェグマンズ 最強をつくる4つの特徴
- 2024-11-15クシュタールのセブン買収提案は米国内でどう報じられているのか、在米ジャーナリストが解説
- 2023-06-08アメリカ小売業トップ10社ランキングに見る、大手企業の最新動向!
- 2023-12-22今注目の「フェイクフィッシュ」とは
- 2024-01-29アマゾンをウォルマートが追いかける!激戦、米国リテールメディアの成功パターンと課題
- 2024-06-15AI 活用「配送最適化」進む!米国小売、最新物流戦略
関連キーワードの記事を探す
米国で「やせ薬」が大流行 メーカー、小売が受ける「大きな影響」とは
米EV の総数は330万台、裕福なEVオーナーたちのお気に入りの小売店は?