23年5月1日号 市場占有率2023

毎年恒例の「市場占有率」特集をお届けします。本特集の主要12業態の市場規模の推移や寡占化の変化を見ると、大きくV字回復した業態と、低迷から抜け出せない業態に分かれる結果となりました。各種コスト増や世代交代の流れなど複数の外部要因により、業界の再編機運が再び高まりを見せるとともに、業態を超えた戦いも本格化しています。 ぜひ、4月15日号の「相関図」特集と合わせて、業界の今を俯瞰してみてください。

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編集後記

小売業の2月期決算が発表されています。新収益基準の適用などもあって単純比較ができない企業もありますが、2022年度決算は減益着地が多いようです。 各社の利益を押し下げている主因が「電気代」です。多くの冷蔵・冷凍ケースが常時稼働している食品スーパー(SM)はとくに影響が大きく、SM事業会社を多く抱えるイオン(千葉県)の23年2月期における電気代は、グループ全体で前期から約600億円も増加したそうです。 600億円といえば、大手チェーンが1年間で稼ぐ利益が軽く吹き飛んでしまう金額。未曾有の電気代高騰に今期の小売業はどう対応していくのか。今まで以上に、省エネ投資にスポットが当たる1年間になりそうです。

小野

先日取材した、セントラルスクエアららぽーと門真店で目にした「極み鮮度のお造り」という高級ライン。水揚げしたて、鮮度抜群の魚を薄造りにすることで、活きの良さゆえの力強い歯応えや艶やかな舌ざわりを楽しめる…という、いわば「鮮度・食感特化型」の刺身です。その一方で、従来通りの製法でおろす刺身も、もちろんラインナップされています。 料理店や鮮魚店では、魚のおいしさを最大限引き出すために、締め方を工夫し、数日間の熟成をかけ、暗所で泥を吐かせ…と、様々な技を凝らします。個々の魚の味わいにかける専門店さながらのマニアックな情熱が見られたことに大きく心が躍りました。

植芝

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