22年12月1日号 冷凍食品が核売場になる日
冷凍食品が「核売場になる日」はそう遠くない――。小売業各社は、来たる「冷凍食品黄金時代」に備えるべく、動き出しています。コロナ禍で消費量が増え、食シーンも多様化した冷凍食品は未来の「勝ち筋」となるかもしれません。本特集では、先進的な商品政策に取り組む小売業各社を取り上げるとともに、専門家による市場分析や注目店舗の売場解説を掲載します。
編集後記
ライフコーポレーション創業者、清水信次さんが逝去しました。印象的なこととして、清水さんが決算説明会に参加されていた時、記者含め参加者全員の机にケーキが置かれていたことを思い出します。説明会が始まるや否や、清水さんがモグモグと平らげるのを見つめるのも、私的にはお約束でした。ピリピリしたり、あるいは淡々と進む説明会が多かったなか、記者との距離が近く、質問しやすい雰囲気でした。記者を労う、清水さんの心遣いを感じました。「己を知り、足るを知り、終わるを知る」を信条とした清水さん。だからこそ社長交代も、そして取締役退任も、迷わず決断されたのだと思います。ご冥福をお祈りします。合掌。
(阿部)
今号ショッピングセンター「ららぽーと 堺」の取材途中、「ロピア ららぽーと堺店」の視察にて、上司から「お客の声に耳を傾けると、売り場がよくわかる」とアドバイスを受けてからというもの、プライベートでスーパーに行った際には、ほかのお客の会話をこっそり盗み聞いています。 そこで聞こえてくるのは「あれは安いけどアカン」「安い割にはまあまあやわ」という、辛辣にも聞こえる感想。 しかし、たいてい、この「まぁまぁ」と評される商品はその後、必ず購入されており、私もついつい手に取ってしまいます。 関西におけるスーパーでの「まあまあ」は、「値打ちあり」と同義。いま現在の私の感慨です。
( 植芝)