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第3回

2009年10月15日

ネットスーパーで、お客を取り込め

畑中 正吾

香川県のスーパー事情にみる消費者の動き

 

 全国で都道府県内の利用者比率が最も高いSM, GMSは、香川県内で65 店舗を展開しているマルナカである。県内の86.5%に利用され、独占状態ともいえるほど、同県内で展開する他のSM, GMSの利用者を囲い込んでいる。競合を制し、もはや押しも押されもしない存在である。

 

 

 

 ただし、利用者全てが毎回同店を利用しているわけではなく、別のスーパーも利用していることに注意をむけねばならない。例えばマルナカ利用者のうち、48.4%がマルヨシセンター、40.9%がイオン、35.8%がコープかがわを併用している(ただし、今回は各SM, GMSの利用頻度や利用額については調査していない)。消費者は月間特売商品や週間割引品などその日のチラシを見て決めたり、休日の遠出のついでに買物をすると決めたりなど、自分の都合に合わせてSM, GMSを選んでいるのである。

 

非利用者のネットスーパー関心度は?

 

 売上を伸ばすためには、利用者人数と同様に、一人あたりの利用頻度を高めることが重要になってくる。そのためにはニーズに合わせたサービスの提供が必要だ。

 

 ネットスーパーはどうか。第二回において、ネットスーパー導入で商圏が広がることはわかった。一人あたりのシェアを高めるには、何が求められるのだろうか。

 

 スーパーを選ぶ理由に挙げた項目を、ネットスーパー利用者(全回答者中5.4%)・非利用者(94.6%)に分け、希望者・非希望者に分けてみた。なお、利用者とは一年以内の利用者を指し、希望者・非希望者とは「新しくサービスが始まったら告知を希望するか」という質問で振り分けた。調査は2009年1月に実施した。

 

 

 

 SM, GMSを選ぶ理由に挙げた項目から推測すると、ネットスーパー利用者はネットスーパーの利便性に共感していることがわかる。まず、「お買い上げ商品の宅配をしているから」という点に強く関心を持っており、次に商品の鮮度や品揃えに関心を寄せている。これは、今まで妨げになっていた移動負担から解放されることで、欲しい商品を求めるようになる傾向が表れたと捉えてよいのではないか。

 

 ネットスーパーを利用したからか、あるいはもとから求めていたサービスであったからかは別として、利便性を感じさせることが利用機会を増やすためには重要といえる。価格に対してはやや意識が低く、ネットスーパーで得られる対価としてのコストは許容されそうだ。

 

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