チーズ市場、コロナ禍で家庭内消費が拡大!調理用途チーズを中心に需要増

山田陽美(ライター)
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雪印メグミルク:発売66周年を記念して「幸せのハート6P」プロモーションを展開

今年で発売66周年を迎えた雪印メグミルクの「6Pチーズ」は、長年、多くの人から愛されているブランドだ。この秋は発売66周年を記念した「幸せのハート6P」プロモーションを投入、Twitterでのキャンペーンを行い、話題の最大化を図る。

雪印メグミルクの「6Pチーズ」と、新発売の「毎日骨太 2 個で1日分のカルシウム チーズケーキ ヨーグルト味」と「プルーンFe 2個で1日分の鉄分 チーズケーキ」

昨年好評の「とろッピ~」提案CMやデジタル施策で露出をアップ

 1954年発売の雪印メグミルクの「6Pチーズ」。おやつ・おつまみなどの直食のみならず、幅広い食べ方が広がっている。ここ数年は「6Pチーズ」を使った「つくロッピー」や「焼きロッピー」などの新しい食べ方を提案。

 とくに電子レンジで10秒チンするだけでとろっととける、新しい食感の「とろッピ~」のつくり方を訴求したテレビCMは好評で、2019年11月前期の作品別CM好感度No.1*に選ばれた。10秒のカウントダウンと音楽に合わせて、電子レンジの中でおいしそうにとろけていく様子と、完成を待ちきれない子供の不思議なダンスが女性層から支持された。

 この秋も、同テレビCMを10月末から投下していくほか、発売66周年を記念して「幸せのハート6P」ラベルを数量限定で生産。開けて初めて気づく、小さな変化をゲーム性として仕掛けて、思わず探したくなる気持ちを醸成させて購買意欲を高める。

 さらに11月11日のチーズの日から、「幸せのハート6P」ラベルを活用したTwitterキャンペーンを実施。ハート6Pラベルを撮影してTwitterに投稿してもらうもので、昨年大好評だった大きめの「とろッピ~」クッションを66名にプレゼントする。昨年のキャンペーンは過去10年で最も応募数が多く、大好評だったことから今年もテレビCMやデジタル広告で告知することで、露出を高め、話題の最大化を図る。

おいしさと栄養を強化したデザートチーズ2品を新発売

 この春はおつまみ需要に対応した2品を新発売。桜チップでじっくり燻製することで、スモークの香り高く仕立てた「なめらかスモークチーズ」と、醤油を焦がすことで香ばしい香りが引き立つ「焦がし醤油 ベビーチーズ」を発売した。コロナ禍で内食化、家飲みが活発だったことから全体的に好調だったが、とくに和風テイストの「焦がし醤油 ベビーチーズ」は反響が大きかった。

 この秋は、デザートチーズのおいしさに加え、栄養をプラスした「毎日骨太 2 個で1日分のカルシウム チーズケーキ ヨーグルト味」と「プルーンFe 2個で1日分の鉄分 チーズケーキ」を発売した。デザートチーズは市場が成熟化しており、味や価格で差別化が難しくなっている。そこで同社では、カルシウムを強化した「毎日骨太」ブランドと、鉄分強化で女性を中心に人気の「プルーンFe」ブランドを冠したデザートチーズの投入で差別化を図り、新たなファンを取り込んでいく。

 また昨年の春に、スモークの香りが手軽に楽しめる「スモーク香る スライス」を使った、おつまみレシピをTwitterに投稿するキャンペーンを実施。数多くのレシピが寄せられ、そのなかから優秀な4レシピをパッケージで紹介。サバの缶詰や焼きおにぎりに載せるなど、どれもスモークの香りを生かしたマネしたくなるレシピとなっている。テレビCMやSNSを活用したキャンペーンでユーザーとの接点を増やし、ファンの育成を図っている。

*CM総合研究所調べ。調査期間2019年10月20日〜11月4日

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