外食チェーン客足遠く、マクドナルド3月既存店売上高52カ月ぶりの前年割れ、すかいらーくは23.9%減

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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都内の様子
週末・夜間外出自粛要請なども始まり、外食チェーンは軒並み客足減に。写真は2018年10月、都内で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 新型コロナウイルスの感染拡大で外食チェーンへの打撃が顕著になってきた。日本マクドナルドの3月の既存店売上高は、前年同月比0.1%減と2015年11月以来52カ月ぶりに前年実績を下回った。また、ファミリーレストラン「ガスト」などを展開するすかいらーくグループの既存店売上高は、23.9%減と大幅に落ち込んだ。

 マクドナルドでは、月前半は臨時休校により家族連れでの来店が増えたため客単価は8.3%増となったものの、月後半から新型コロナの影響で客足が鈍り、客数は7.7%減となった。

 すかいらーくも客単価は2.6%増だったが、客数が25.8%の大幅な減少となった。前年に比べて土曜日が1日少なかったこともマイナスに作用した。

 一方、カレー専門店「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋は4月6日、21年2月期の連結売上高が前期比12.6%減の450億円、営業利益が57.2%減の22億円になりそうだと発表した。新型コロナの影響による売り上げの減少を織り込んだ。

 既存店売上高については国内が10%減(上期12.5%減、下期7.5%減)、海外が35%減(上期49%減、下期22%減)を予想する。20年2月期の連結業績は、売上高が2.6%増の514億円、営業利益が17.2%増の52億円と好調だったが、今期は一転して大幅な減収減益となる見通しだ。

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