「スペシャリティドリンク」がつくり出す米コンビニの新潮流とは?
マクドナルドが2023年末から実験をはじめた、新フォーマットのコスマックス(CosMc’s)をご存知だろうか。
本社があるシカゴ郊外に1号店をオープンし、その後テキサス州に実験場を移して24年に6店舗をオープンしている。当初は10店舗体制にするとしていたのだが、その後閉店したり新規オープンしながら現在は7店舗となっている。
閉店については、既存のマクドナルドをコスマックスに転換したのだが、店舗面積が最適ではなく採算性が悪いので、小型バージョンを開発して実験を継続すると説明している。
マクドナルドは今まで自ら新しい異なるフォーマットを開発することはなかったため、業界では大いに注目されている。
このフォーマット、中心カテゴリーはビバレッジでハンバーガーなどの食品ではないのである。

スペシャリティ型のビバレッジがトレンド
同社によると、シグネチャー商品は、「アイランド・ピックミーアップ・パンチ」「チュロ・コールドブリュー・フラッペ」「サワー・チェリー・エネジー・バースト」の3つだ。ワケのわからない商品名だが、オレンジジュースといった単純な飲み物ではなく、いろいろなテイストを混ぜたオリジナルのドリンクなのである。
また、最も人気なカスタムドリンクは「フルーティ・ポッピングボバ」だ、と言っている。ボバはドリンクの中に入れて食感を楽しむ小さな丸い粒状のもので、追加料金で選べるようになっている。ボバドリンクは台湾発祥といわれて、アメリカでもトレンドとなって久しい。
ネットで確認する限り、ドリンクの種類は49もある。これにシェイクが4つ加わる。
実はアメリカではここ数年
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