機会ロスも!コインロック式ショッピングカートは本当に店にメリットをもたらしているのか?
コインロック式、実際使ってみると!?
早速、お客として利用してみると、「使いにくい」の一言に尽きた。
入店前に、わざわざ財布を取り出し、100円玉を用意しなければいけない。しかも開けた財布には100円玉がないかもしれない。
何より、通常の買い物で、カートの解錠をしている時間があるならば、ショートタイムショッピングに当てたい。
ということで、その店舗を利用する時には、カゴを抱えて買い物をすることが当たり前になり、1つのカゴに収容できる量の商品しか買わなくなった。
机上ではローコストと算出できる仕組みも、実は利益拡大には結びついていないかもしれない、という興味深い事例だ。やはり、お客の立場からシミュレーションや検証を重ねて導入の可否を決めるべきなのだろう。
しかし、この話には、続きがある。
その店舗では、オープンからわずか2ヶ月を待たずに、ショッピングカートのコインロックの部分がすべて撤去されたのだ。
都心部では優良と評価の高い、この食品スーパー企業は、《出口戦略》でも類まれなる存在感を見せてくれた。
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