ミニストップ、進化した独自モデルの実力と戦略とは
イオン(千葉県/吉田昭夫社長)傘下でコンビニエンスストア(CVS)事業を展開するミニストップ(千葉県/藤本明裕社長)は、5月20日に「ミニストップ神田錦町1丁目店」(東京都千代田区:以下、神田錦町1丁目店)をオープンした。同店は、ミニストップが成長戦略に掲げる「Newコンボストアモデル」の旗艦店であり、試験的な「ラボ店舗」としての役割も併せ持つ。どのような店づくりを行っているのか、レポートする。
実験的店舗で成功事例を蓄える
神田錦町1丁目店は、ミニストップが25年2月期の成長戦略に掲げる「Newコンボストアモデルの第2フェーズへの進化」のための旗艦店として、既存店を全面改装して開店した。
コンボストアとは「出来立てのファストフード(FF)のおいしさと、CVSの便利さを融合」という、同社が創業以来めざしてきた店舗モデルのことを示す。そこにFF商品を磨きOMO(リアル店舗とECの融合)による買物体験を加えたものがNewコンボストアモデルである。

24年2月期までは同モデルの第1フェーズとして、「価値」と「価格」の両軸でCVSの利便性の追求とFF商品の受注・提供方法の改革を進めてきた。
25年2月期は、同モデルを第2フェーズへと進化させる計画だ。具体的には、出来たてのFF商品をスピーディに提供するオペレーション構築に注力するとともに、ワンストップショッピングの実現をめざす。併せて、ECやクイックコマース、アプリなどを活用しOMOの実現を図る。
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