急成長下で見えてきた生鮮ドラッグの課題と限界、スーパーの反撃とは
食品スーパーが受ける影響とは
さらにフード&ドラッグ業界の新星として登場したのが、ウエルシアHDとイオン九州(福岡県/柴田 祐司 社長)の合弁会社、イオンウエルシア九州(同/安倍 俊也 社長)が運営する「ウエルシアプラス」だ。食品はイオン九州、非食品はウエルシアHDの商流を活用することで、双方で専門性の高い売場を構築。コンセやテナントに依存する他社とは一線を画したフォーマットで、競争激しい九州で需要開拓を進めている。
![](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2023/11/dcs231201_042_002.png)
こうした動きによってSMが受ける影響は大きい。とくに脅威となるのがフード&ドラッグによる食品の強烈な価格訴求で、とくにバイイングパワーの小さな中小SMは価格で対抗することはもはや不可能な状況だ。
ただでさえ商圏人口の減少や人手不足によって不安定な経営を迫られているなか、ローカルの中小SMはフード&ドラッグの台頭によって存続の危機に立たされている。あるローカルSMの元幹部は、「倒産して従業員を路頭に迷わせるよりも、クスリのアオキに買収されてしまったほうが得策だ。今後もM&Aは頻発するだろう」と指摘する。
生鮮ドラッグvs食品スーパー!! の新着記事
-
2023/11/29
ローカルSM再生請負人が教える対生鮮ドラッグの勝ち筋とは -
2023/11/28
フジが行うフード&ドラッグ対策とは -
2023/11/28
実は価格でも負けてない!平和堂の対生鮮ドラッグ戦略とは -
2023/11/28
食品スーパーとの激戦で浮彫に!生鮮ドラッグの大きな欠点と難しさとは -
2023/11/27
生鮮ドラッグVS食品スーパー 至近に8店、隠れた激戦地・愛媛の勝者は -
2023/11/27
クスリのアオキが示した理想的な生鮮ドラッグフォーマットとは
この特集の一覧はこちら [12記事]
![生鮮ドラッグvs食品スーパー!!](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2023/11/c2814e87ed5fcbf853ba74cb70684555.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=9d34782c7294b5d1110a566021f9bc5a)
関連記事ランキング
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-07-17「ロピア化売場」はどう変わった?「スーパーバリュー草加店」店舗レポート
- 2024-07-01スマホ1つでレジまで…進化するスーパーマーケットアプリの現在地
- 2024-07-22コスモス薬品 東北進出、食品構成比6割越えの衝撃!
- 2024-07-12「地場DS」でわずか5店舗でも競争勝ち抜く日東物産の戦略
- 2024-07-05人手不足時代に小売業がとるべき2つのアクションとは
- 2024-06-26上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2024-07-16ロピア、初のFC、初の沖縄店舗を徹底調査!本土と同じ点、違う点とは
- 2024-07-01ヤオコーの南北政策の旗艦店、伊奈店のシニア対応MD徹底分析