デスティネーション・ストア成功させ1兆円めざすバローHDにいま学ぶべきこととは

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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そして1兆円、関西本格侵攻へ

 現在バローHDは、30年3月期に営業収益1兆円の目標をかかげ、成長を加速。基幹事業のSM、DgS、HCそれぞれで規模拡大をめざしている。SMにおいては、いよいよ大消費地である関西への出店を強化、本格化させることで、これまで横ばいだったSMバローの店数もいよいよ増加フェーズに入りそうだ。

 その意味で、「D・S」「ネオD・S」を引っ提げたバローが関西エリアで競争優位性を発揮できるか、そして事業としての収益性がどこまで高まるかが要諦となろう。

 同時にバローHDとしては、中核事業の再成長を軸に、着実に30年3月期1兆円を射程に収めながら、バリューチェーンの効率化と各基幹事業の収益向上により、利益成長を見せられるかがポイントとなるだろう。また7月26日、トーホー(兵庫県/古賀裕之社長)のSM事業の譲受などに関する検討を開始したことを明らかにするなど、M&A戦略の次の一手とシナジー最大化も注目点だ。

 バローHDはいよいよ、次なる成長期に入ろうとしている。

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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