彷徨うコンビニその8 独自路線のポプラが狙うのは

2020/04/06 05:45
森田俊一(流通ジャーナリスト)

中堅コンビニチェーンが苦境に立たされている中、ポプラ(広島県)は独自の道を模索し始めている。ローソン(東京都)と資本業務提携を結んで以降、ローソンの知名度を活用したダブルネーム店舗「ローソン・ポプラ」を展開すると同時に、病院や官公庁の中などコンビニの隙間市場を深耕しようとしている同社。さらに、フランチャイズ契約の条件を緩和し営業時間の自由度を高めるなど、加盟店オーナーのつなぎ止めにも力を入れる。ただ、ポプラがローソン傘下である以上、自主性を確保できるかどうかはこれらの戦略が奏功し、業績を向上できるかどうかにかかっている。

ポプラ

自主性を維持するには……

 ポプラの看板商品といえば、「ポプ弁」だ。店内で炊いたご飯をその場で盛り付ける同商品は、とくに働き盛りの男性客から絶大な支持を集めている。

 コンビニの弁当はレンジアップが主流。炊きたてのご飯のおいしさを訴求できるポプ弁は、ポプラにとって強烈な差別化要素となっていた。

 こうした独自性の高い商品を武器に独自路線を歩んできたポプラだが、コンビニ大手3チェーンの怒涛の出店攻勢に巻き込まれ、次第に業績が悪化。2014年にはローソンと提携するに至っている。

 コンビニはいわゆる“装置産業”であり、成長のためには情報や物流などに投資し続けなければならない。多額の投資を継続していくため、大手チェーンの傘下に入る道を選んだというわけだ。

 今やローソンはポプラ株式18.24%を握る大株主となっている。ローソンの傘下に入った以上、企業の独立性を維持するには低迷している業績を早急に回復させることが必須だ。仮に改善の兆しが見えなければ、ローソンとしてはポプラの経営に注文をつけざるを得ない。

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