「スーパーは10店舗くらいが効率良い」 バロー田代正美社長が試行錯誤する「脱チェーンストア」マネジメント!

千田直哉
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10店舗規模で高収益を上げる強いチェーン! 

 このような話を同じバローグループのホームセンター(HC)事業中間持ち株会社アレンザホールディングス(東京都)の浅倉俊一社長にすると、「確かにその通り。10店舗くらいだと、店長のクセや棚割りやクリンリネスにまで目が届き、マネジメントは楽だ」とうなずいた。

 そのことと関係があるのかどうかは分からないが、宮崎県都城市に本部を構えるHC企業のハンズマン(大薗誠司社長)の収益性は非常に高い。

 20196月期の売上高は312億円(対前期比0.5%増)とHC業界では25位に過ぎないが、ROA(総資産経常利益率)は12.8%と上場企業1位、ROE(自己資本当期純利益率)は12.5%と上場企業2位の数字を叩きだしている。

タチヤの生鮮食品が入るVドラッグフレッシュプラス岐阜県庁西店(岐阜県)

 店舗面積1万㎡に22SKUをビジュアルマーチャンダイジングで展開する商売は圧巻。どの企業とも違う独自性は本当に素晴らしい、の一言に尽きる。

 ところでその店舗数といえば11。実は、田代社長が指摘した10店舗前後のマネジメントのしやすい規模である。

 実際、従業員の顔が見えている、というのはその通りのようで、大薗社長が社員の給与や賞与を公平な視点ですべてチェックしているという話を聞いた。

 

 さて、そのハンズマンは2020年に大阪府松原市に開業する。

 初の九州以外の店舗であり、12号店めとなる。

 果たして、そのことと経営効率がいかに関与しているか否か、興味の目をもって注目していきたい。

 

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