岐阜県唯一の百貨店、高島屋岐阜店(岐阜市)が31日に閉店した。1977年の営業開始以来、市の繁華街の中核となってきたが、近年は少子高齢化などで経営環境が悪化。老朽設備の更新も進まず、47年の歴史に幕を下ろした。閉店後の跡地活用のめどは立っていない。百貨店がゼロとなったのは、山形、徳島、島根に次いで4県目。
市内在住の女性(79)は「開店当時からよく来ていた。(最終営業日の)きょうのオープン時には涙ぐんだ」と寂しげに話した。閉店セレモニーで、橋本逸郎店長は「長年にわたるご愛顧、誠にありがとうございました」とあいさつした。