三菱商事が、ファストフードの「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングスの全保有株を売却する検討を始めたことが28日、分かった。日本KFCの業績は好調だが、より収益性の高い案件に資産を入れ替える。
三菱商事は、日本KFC株の約35%を保有する筆頭株主で、代々社長も出している。売却先としては、外食大手などが関心を持っているとみられ、三菱商事は今後、売却条件などについて複数社と交渉を進める見通し。
日本KFCはコロナ下でも持ち帰りのスタイルが支持され、業績は底堅い。足元でも値上げや積極的な出店が奏功し、13日に2024年3月期の連結業績予想を上方修正した。