三井物産は13日、持ち分法適用会社りらいあコミュニケーションズに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB後にKDDI子会社でコールセンター事業を手掛けるKDDIエボルバと経営統合させる。三井物産とKDDIが同日、経営統合に関する基本契約を結んだ。
三井物産は、りらいあ株の36.56%を保有する。残る全株式について、子会社を通じてTOBで取得する。TOB価格は1株1465円で、3月ごろに実施する予定だ。
経営統合は7月ごろ、KDDIエボルバを存続会社とする吸収合併の形で実施する。統合後の保有比率はKDDIが51%、三井物産が49%とする。
統合2社が手掛けるコールセンター事業などの受託事業は、デジタル化の進展で人工知能(AI)の活用などサービスの高度化が進んでいる。経営統合により、三井物産とKDDIそれぞれの知見や顧客基盤を活用し、競争力の強化を図る。