ニトリ、デジタル人材獲得へ新会社=32年度、1000人体制に
ニトリホールディングスは7日、4月に設立したデジタル化推進のための新会社「ニトリデジタルベース」のオフィスを報道陣に公開した。給与水準をグループの中核会社ニトリより高くし、自由な働き方を認めることで人材の確保を狙う。6月末に本格稼働の予定で、現在350人の従業員を2032年度に約3倍の1000人まで増やす計画だ。
新会社は、ニトリHD東京本部がある都内の北部ではなく、東京都目黒区のニトリ店舗の6階に設立した。従業員が自分の席を持たない「フリーアドレス」制で、暗い照明の集中部屋やポップなデザインの交流スペースなどがある。フレックスや在宅勤務、カジュアルな服装での勤務が可能という。
新会社では、アプリの開発など顧客の利便性向上につながる策や、従業員の生産性向上に寄与する策など、多方面のデジタル化を推し進める。似鳥昭雄会長は「人材の確保が一番重要」と話している。