中国物価、2.1%上昇=コロナで物流混乱響く―4月
【北京時事】中国国家統計局が11日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.1%上昇となった。伸び率は前月から0.6ポイント上がり、昨年11月以来の大きさ。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で物流が混乱したことによる食品価格の上昇が、全体を押し上げた。
食品価格は前月の1.5%下落から1.9%上昇に転じた。野菜や果物、卵などの値上がりが目立ち、食材として好まれる豚肉の下落幅は縮小した。
一方、卸売物価指数(PPI)は前年同月比8.0%上昇。伸び率は6カ月連続で鈍化したものの、主要都市でのロックダウンに伴う物流コストの上昇に加え、ロシアのウクライナ侵攻を受けた原油など資源価格の高騰を反映し、引き続き高い水準となった。