三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店大手4社が2日発表した4月の既存店売上高(速報)は、前年同月の実績を1~2割上回った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が3月下旬に全面解除され、客足が伸びた。ただ、売上高はコロナ前の2019年4月の水準には及ばなかった。
売上高の伸び率は、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が22.8%、高島屋が22.6%、三越伊勢丹HDが20.2%、そごう・西武が12.3%だった。
商品別では、腕時計など高額品が引き続き好調で、気温上昇を受けてジャケットやブラウスなど春夏物衣料が堅調だった。そごう・西武は「旅行バッグなど大型連休の外出で使えるものが売れた」(広報)と話している。