アークス
業界再編は企業体質向上の好機
純粋持ち株会社としての機能を強化
アークスは食品スーパー(SM)10社を傘下に持つ純粋持ち株会社で、北海道・東北・北関東で375店舗を展開する(2025年2月末)。
同社は1961年、生鮮食品の小売業を目的に北海道札幌市にダイマルスーパー(現・アークス)設立したことに始まる。2002年にラルズ(札幌市)と福原(帯広市)が経営統合しアークスを設立。04年に道南ラルズ(函館市)とふじ(旭川市)、09年に東光ストア(札幌市)がアークスと経営統合した。11年にはユニバース(青森県八戸市)と篠原商店(網走市)、12年にはジョイス(岩手県盛岡市)、さらに14年にベルプラス(岩手県盛岡市)がグループ入りした。19年に伊藤チェーン(宮城県・柴田町)、21年にオータニ(栃木県宇都宮市)がグループ入りした。
同社は業界再編や新たな競合の発生を企業体質向上の好機と捉え、「良い品」を「納得価格」で提供し続けるための施策に取り組んでいる。純粋持ち株会社としての機能・役割を明確化し、データ分析とその活用事例の共有や商流統一の実施などグループ各社の営業支援強化を行なってきた。
25年2月期は、営業面では顧客の節約志向への対応として、プライベートブランドと位置づけるCGC商品の中でもとくに価格訴求力の高い、定番商品を中心とした「ショッパーズプライス」や、大容量商品の「断然お得」の拡販を強化した。加えて、冷凍野菜や冷凍米飯を拡販するとともに、「簡便・時短・おいしさ」を訴求した冷凍めん類、ワンプレートミールなどの冷凍食品の品揃えを拡充した。また、ノンフーズ・日用雑貨を強化するため、提携先のカインズのオリジナル商品(キッチン用品や掃除用品など)の販売を24年4月から開始。取扱店舗数は25年3月末で25店舗となった。
25年2月期業績は、売上高6082億円(前期比2.8%増)と初めて6000億円を突破したが、営業利益159億円(同5.3%減)と減益だった。26年2月期は、売上高6230億円(25年2月期比2.4%増)、営業利益164億円(同2.9%増)の増収増益を見込んでいる。
代表取締役社長 : 横山 清
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 591,557百万円 | 25.2% | 2.8% | 22.4% | 3.1% | 1.9% |
決算期:2024年2月 / 連結


























