独ネット通販のザランド、都市封鎖緩和でマーケティング費増加
[ベルリン 5日 ロイター] – ドイツの衣料ネット通販大手ザランドは5日発表した第2・四半期決算で、マーケティング費用が増加したことを明らかにした。
新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和され、実店舗の営業が再開される中、顧客をつなぎとめることが狙い。
前年同期は新型コロナの感染第一波でネット通販の需要が急増。広告費を減らしていた。
これを受け、同社株は4.5%下落している。
ザランドは、昨年の最初のロックダウンで獲得した顧客が、ロックダウン解除後も、同社での買い物を続けていると表明。6月末時点のアクティブユーザーが4450万人だったことを明らかにした。
第2・四半期の売上高は27億3000万ユーロ(32億4000万ドル)。調整後の支払利息・税金控除前利益(EBIT)は1億8410万ユーロで、いずれも市場予想の平均と一致した。
同社は、通期の売上高が26-31%増の101億ー105億ユーロになるとの予測を据え置いた。調整後のEBITについては、従来予想の4億ー4億7500万ユーロの上半分に達するとの見通しを示した。
同社は、新型コロナの流行を受けて、実店舗が商品をオンラインで提供できるようにする取り組みを加速しており、4700店の実店舗を同社のプラットフォームに接続したことを明らかにした。