ドンキ、アイリスが名乗り=備蓄米、放出の2割申し込み

時事通信社

農林水産省
〔写真説明〕農林水産省(時事通信社)

  政府備蓄米の随意契約に小売り大手が相次いで名乗りを上げた。ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)や、生活用品を製造・販売するアイリスオーヤマ(仙台市)は、受け付けが始まった26日に申請を済ませた。イオンとイトーヨーカ堂(東京)のほか、楽天グループやLINEヤフーなどインターネット通販の運営会社も参加を前向きに検討している。

 小泉進次郎農林水産相は同日夜の民放番組で、既に7社が計5万8000トン分の売り渡しを申し込んだと明らかにした。放出する30万トンの2割弱に相当する。

 PPIHは販売価格を検討中で、店頭に並べる時期も未定。アイリスは農林水産省の目算通り5キロ税別2000円で、来月2日からネットと傘下のホームセンター「ダイシン」などでの販売を目指す。楽天は備蓄米の販売に向け、日本郵便と配送協力について検討している。

 農水省が26日に開いた随意契約に関するオンライン説明会には、小売業者を中心に300社以上が参加。売り渡し先はコメを年間1万トン以上取り扱っている大手小売業者で、原則8月末までに販売するなどの条件を示したが、小泉氏は「1万トン以上」の制限を緩和する可能性を示唆した。  

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