24年2月1日号 加速する!リテールメディア
市場規模が日本円にして7兆円に迫る米国を追いかけるように、国内の小売市場でもリテールメディアの取り組みが急拡大しています。先行する一部の企業では、単なる広告媒体ではなく、お客にとっても出稿主にとっても価値が見出せる「メディア」へと進化させるべく、さまざまな施策が進んでいます。
リテールメディアを一時のブームで終わらせることなく、流通ビジネス全体を変革するためのツールへといかに育て上げるか。小売企業の取り組みを中心に、リテールメディアの現在地とこれからを展望しました。
編集後記
能登半島地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、1日でも早い復旧に向け尽力される関係者の皆様に敬意を表します。業界にとって今回の震災は、東日本大震災およびその後の度重なる震災の経験が活きました。実践的なBCP(事業継続計画)が着実に実行され、支援の動きも迅速でした。消費者にとって小売業はライフラインそのもの。災害発生からしばらくの間、その後少し落ち着いてきた時期と、段階に応じて小売業に求められる役割は変わります。その役割を果たすことは、消費者が生活を元に戻すうえで不可欠な存在になることと同義なのです。
(阿部)
元日に発生した能登半島地震。私は福井県北部の実家に帰省しており、自宅や家族は無事でしたが、自然災害の怖さを体感した年始となりました。被害に遭われた皆様には謹んでお見舞い申し上げます。年末商戦が終わったタイミングでの発生でもあり、体力的・精神的に大変なご苦労が続いているとお察しします。
災害時、小売業は生活インフラであると実感します。有事に備えて企業として何をしておくべきか。防災備蓄の提案など日常時から生活者に向けて何ができるか。今年はこうしたテーマでも取材を行い、皆さんに情報発信して参ります。
(大宮)