ウエルシアHD池野隆光会長が、大手ドラッグストア同士のM&Aがさらに続くと考える理由

小木田 泰弘 (ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長)
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イオングループの中で“金の卵を産み続ける鶏”でありたい

ウェルシアホールディングスの池野隆光会長
ウェルシアホールディングスの池野隆光会長

 「ではウエルシアHDはどこに向かっていくのか。10年後の人口動態を見据え、最も適切な手を今から打っておくのが基本的な考え方だ。すでに改革に着手している。その1つが調剤業務の質の転換だ。薬剤師の監督のもと、調剤アシスタントを育成し、国が推進する在宅医療へのシフトに対応できるようにしていく。薬剤師が店の外に出ていける環境をつくろうと今まさに教育を開始したところだ。このことは結果として、調剤の効率化、コストの低減、収益の向上につながると考えている」 

 「ウエルシアHDは何のためにビジネスをやっているのか。そういった企業の価値を認識し、目的をしっかりと持った企業でありたい。お客さまに愛されるためには、社会の問題に対して積極的に取り組んでいく必要がある。ウエルシアHDは自分たちの立ち位置を明確にして、イオングループで最も収益力の高い企業、イオングループの中で“金の卵を産み続ける鶏”でありたい」

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記事執筆者

小木田 泰弘 / ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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