「被災はしたが、1つの光が見えた」

ライフコーポレーションの岩崎高治社長はこう振り返った。

 

 6月18日午前7時58分、大阪北部で最大震度6弱の地震が発生。同社では、幸いケガ人はでなかったものの、大阪府内の多くの店舗が営業に影響を受け、うち1 店舗は天井が崩れ一時休業を余儀なくされた。

 

 地震発生時、岩崎社長をはじめ経営幹部は首都圏で行われる経営会議に参加するため東京に向かっていた。また多くの店舗では、前日の父の日商戦を終え店長が不在という状況だった。

 

 社長不在のなか、関西本社のメンバーの対応は迅速だった。即座に災害対策本部を設置し、被災した店舗では副店長が中心となり営業再開の準備を進め、前述の1店舗以外は当日、遅くとも翌日に営業を再開することができた。

 

 翌日、岩崎社長が関西本社に戻った時には10分ほどの現状報告を受け、1件の案件に対し判断を下すのみで済んでしまうほど現場で問題解決が出来ていたという。

 

 「本当に1人1人の従業員が的確に判断、行動してくれた。被災はしたが、組織としての成長を感じることができた」(岩崎社長)。

 

 今月には西日本を集中豪雨が襲うなど、日本で次々と発生する災害。有事の際に試されるのは、常日ごろの組織の在り方だ。

 

 ライフコーポレーションは今年4月、4カ年の第6次中期経営計画を発表。そのなかで押し進めている、権限委譲による自主、自律した店舗運営体制が着実に構築されているようだ。(OY)