「『入り』のつくタイミングでお客さまを開拓する」

 ジャパンベストレスキューシステム(愛知県)の榊原暢宏社長は言う。

 

 同社の事業は4つに分類される。
 1つ目は、「駆けつけ事業」で、カギや水まわり、ガラス破損、パソコントラブルなどに即応する一般顧客(非会員)向けの生活関連トラブルサービス。2つ目は、家財保険や弁護士保険などの「少額短期保険事業」。3つ目はハウスメーカー・提携事業者向けの住宅・家具の補修サービスなどの「リペア事業」。そして4つ目が「会員事業」で①不動産事業者との提携を通じた生活関連トラブル関連サービス、②大学生協・通信事業者などとの提携を通じた生活関連トラブル関連サービス、③ホームセンター・家電量販店との提携を通じた住宅設備・家電などの長期保証サービスという3つのサービスを提供する。

 

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 同社の中核となっているのは、「会員事業」で、売上高の約51.5%を占める。
 契約を交わした会員から、事前に会費を徴収して、トラブル(カギ、水まわり、ガラス、パソコン、庭、害虫駆除、リフォーム)が生じたときに、現場出動や電話でのアドバイスを行うというもの。会員には、一般顧客とは異なり、無料もしくは低料金でサービスを提供する。

 

 同社の事業の要諦となるのは、榊原社長の言う「入り」のタイミングだ。購入、入社、入学、入会、入居、加入・・・などなどが最大のビジネスチャンスになるわけだ。

 

 このことで思い出したのが、アマゾンドットコムの「ライフステージプログラム」である。現在、同社が提供しているのは、学割の「アマゾンステューデント」と妊婦・赤ちゃんのいるパパママを対象にした「アマゾンファミリー」。ともに「アマゾンプライム」会員への登録料が割引になるとともに、プラスアルファのサービスを受けることができる。

 

 考えてみれば、「入り」とは、人生の節目であることが少なくない。これを商機ととらえ、一生涯のファンづくりに努める。「ゆりかご」から「墓場」まで、そして「次世代」へとつなげていくビジネスモデルは、とても参考になる。 (C)