【ブリヂストン】棚札用電子ペーパーの製造ライン増強、従来の３倍に
ブリヂストンは電子ペーパー事業の拡大に伴い、磐田工場（静岡県）に製造ラインを新設、９月中に稼働させる。生産能力はA3サイズ換算で従来の３倍の月産１万5000枚に増える。
同社は2009年からスーパーなどの店頭で商品名と価格の表示に使用される電子棚札用電子ペーパーの事業を開始、これまで日本とヨーロッパの200店舗以上の小売店で採用され、累計の納入数量は150万個に達している。
スーパーなどの店頭で使用されている棚札は紙製のものがほとんどだが、価格変更の度に表示価格を書き直したり、商品の入れ替えに合わせて新しい棚札をつくったりするのが店頭従業員の作業工数を増やす要因となっている。電子棚札なら遠隔操作で多店舗の棚札表示内容を瞬時に書き換えられるため、手間が一気に省ける。また、店頭従業員が価格を書き直すのを忘れるという心配もない。
電子ペーパーは液晶画面よりも視認性や視野角などの点で優れており、また電源を切っても表示内容が維持されるため消費電力が少ないというメリットがある。
