静岡のSMチェーンが生み出した“心を満たす”食のセレクトショップ!PRIME FOODS MARKET 静岡1st.
「フードマーケットマム」などの屋号で、静岡県を中心に100店舗超の食品スーパー(SM)を展開するタカラ・エムシー(上野拓社長)。同社は昨今、新業態の開発を積極的に進めており、その一環で今年2月27日に「心を満たす食のセレクトショップ」を標榜する新たな店を出店した。同店の売場づくりの方向性と、タカラ・エムシーが付加価値型の店づくりに挑む背景をレポートする。
ワインだけで500種類以上を展開
JR「静岡」駅からクルマで走ることおよそ10分。市内を流れる安倍川を渡ってすぐの幹線道路沿いに2月27日、黒を基調としたシックな見た目の店がオープンした。
店の名前は「P R I M E F O O D SMARKET 静岡1st(. プライムフーズマーケット 静岡ファースト:以下、プライムフーズマーケット)」。静岡県を中心に100店舗超のSMを展開するタカラ・エムシーの新業態で、「世界のワインとおいしい食べ物で心を満たすセレクトショップ」をコンセプトに掲げる食の専門店である。
売場は、ワインをメーンにビール、焼酎、日本酒、リキュール類など専門店顔負けの品揃えを展開する酒類売場と、野菜や加工食品、チルドや冷凍食品などを集積した食品売場の大きく2つで構成される。
店内に入ってまず目に飛び込んでくるのが、入口から見て右手にあるワインコーナーだ。国内外から仕入れた500種類以上のワインを販売しており、天井付近まである大きな棚にはワインボトルが所狭しに並んでいる。さらにワインコーナーの奥にある、洞窟を思わせる小さな空間では、1万円(以下、本体価格)を超える高級ワインを展開。なかには50万円以上する超高級ワインも専用のワインセラーに鎮座している。
一方で、普段使いできる2000円前後の価格帯の商品も充実。プライムフーズマーケットの開業に合わせて、静岡県御殿場市のワイナリーと共同開発した「御殿場高原ワイン 富士の夢2020」など、オリジナル商品もある。
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