原信の最新店「阿賀野店」の売場づくりとMDを徹底レポ―ト!

取材・文:関川 耕平 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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原信 阿賀野店

原信 阿賀野店

〒959-2037 新潟県阿賀野市百津60
電話:0250-47-3995
JR羽越本線「水すい原ばら」駅よりクルマで3分

アクシアル リテイリング(新潟県/原和彦社長:以下、アクシアル)傘下の原信(同/丸山三行社長)は3月20日、新潟県阿賀野市に「原信阿賀野店」(以下、阿賀野店)をオープンした。2024年10月に本部を移転し、科学的に味を評価する「官能評価室」などの新設備を活用してより高いレベルでの商品開発を推進する同社。本部移転後2店舗目の新店となる阿賀野店では、どのような売場・商品づくりをしているのか。

バイパス延伸で商圏拡大を見込む

 阿賀野店はJR羽越本線「水原」駅からクルマで3分の場所にある。敷地内には「マツモトキヨシ」「セリア」などが出店し、近隣型ショッピングセンター(NSC)を形成する。

 原信は阿賀野市内で「水原店」を約25年間にわたって営業してきたが、3月12日に閉店。旧店から約1.4㎞の場所、駅前に広がる戸建て中心の住宅地近くに、後継店舗として阿賀野店を出店したかたちだ。

 移転の経緯について、アクシアルの原社長は「当社の力が及ばず、水原店では最新の商品政策(MD)を実現するために必要な設備投資に足る売上が得られなかった。また、行政やデベロッパーとの交渉を続けたが、店舗前に信号機を設置できないなど、当初の運営計画どおりにいかない部分が多々あった。そのため、移転に至った」と話す。

 阿賀野店から2㎞圏内の人口は約4700世帯/1万2000人となっている。年齢別人口構成では30~40歳代がメーンで、世帯別人口構成は子供のいるファミリー層が多い。加えて、単身者・2人世帯が極端に少ないという特徴がある。また、近隣を通る「水原バイパス」が25年内に延伸を完了する予定で、店舗から約5㎞離れた市内別地区の住宅街から来店が期待される。こうした環境下、阿賀野店はヤングファミリーをメーンターゲットに据え、支持獲得をめざす。

 競合店としては、下越地方を中心に店舗を展開するウオロク(新潟県/本多伸一社長)の「ウオロク岡山店」「ウオロク水原店」がある。

 阿賀野店の売場面積は、

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取材・文

関川 耕平 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

1995年生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。

24年に株式会社ダイヤモンド・リテイルメディアに入社し『ダイヤモンド・チェーンストア』の担当編集者となる。

趣味はクライミングとコーヒーを淹れること。特技と悩みは浪費と早食い。

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