食品スーパーとバルが見事に融合 阪急オアシスのキッチン&マーケット2号店は必見だ!

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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スーパーマーケットと飲食業態を組み合わせ、アルコール類の提供も行うという試みは近年都市部の店で少しずつ見られるようになっている。しかし「買い物客が目をひそめる様な酔客が居座るのでは」と言ったような不安を抱え、踏み切れない企業も多いだろう。今回は阪急オアシスのキッチン&マーケット(通称・キチマ)業態の2号店から、スーパーマーケットと飲食業態の組み合わせについて考えていきたい。

スーパーマーケットとバルが融合

 クラフトビールのタップが数台並ぶカウンターと、その場でスツールに座って焼肉が楽しめるスペース。その左手奥にはテーブルとイスが並べられ、思い思いにワイン片手におしゃべりをしたり、フードに舌鼓を打ったり。奥の方では、サラリーマングループの若手が、お酒を補充するべく、彼らの座席の隣にある冷蔵ケースから輸入ビールやハーフボトルのワインなどを品定めしている姿も見える。

 まるで街中のカジュアルなバルのような雰囲気を持つが、ここは歴としたスーパーマーケット、「阪急オアシスふくまる通り57店」の2階だ。その証拠に、飲食スペースから、各種調味料やレトルト食品といったいわゆるグロサリーのゴンドラが縦に並んでいるのを見ることができる。店内には鮮魚の対面コーナーがあるし、実は焼肉スペースは、精肉売場の一角にあたる。

 従来の阪急オアシス店舗と違うところは、スーパーマーケット「阪急オアシス」とフードホール「キッチン&マーケット」 の融合をコンセプトに売場づくりを行う点だ。また、店舗外観ではこの2つのブランド名を掲げ、店内では数カ所で「キッチン&マーケット」のファサードを使用している。

 どんな店なのだろうか?

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キッチン&マーケットとスーパーマーケットをどう融合させたか!?

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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