カスミ新業態「BLANDE」2号店 研究学園店を徹底レポート!

湯浅 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
Pocket

並木店では「土曜日」好調 「BLANDEでしか買えない」が魅力

カスミが満を持して開発した新業態BLANDE。1号店であるつくば並木店は開店から約1か月で対予算比140%の売上を記録するなど、好調に推移しているという。

そして、BLANDEでは既存店とは異なる買物動向が見られるようだ。「並木店では、特に土曜日の売上が良い。MiiL Kasumiをはじめ、品質にこだわった特徴的な商品を多く取りそろえる同店では、『その日の食事』のために休日に家族連れで来店するお客様が多い。ストック型の生鮮食品やグロサリーをメインに買い物をする『フードスクエア』業態をはじめとした既存店とは利用動向が異なる」(カスミ常務取締役・塚田英明上席執行役員)。

BLAND研究学園店の総菜
MiiL Kasumiの総菜。地元茨城県産の素材を使った商品が多く販売される。

お客1人あたりの平均購入金額も、通常のカスミの店舗では平均で約2200円だが、並木店では約2700円。同店の商品の平均単価が約320~330円と他業態の約190円よりも高いことがその大きな理由だが、生鮮・総菜の売上が約60%(他業態では約50%)であり、MiiiL Kasumiの売上も全体の内半分を超えていることを考えると、「BLANDEでしか買えない」商品に魅力を感じ、買い物を楽しんでいるお客が多いことが伺える。

「お客さまの新しいライフスタイル、新しい価値観に沿った商品をBLANDEでは提供し、既存の店への『起爆剤』にしたい」(山本社長)。

1 2 3 4

記事執筆者

湯浅 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1996年生まれ。シンガポール出身。同志社大学グローバル・コミュニケーション学部卒業後、経済メディアで記者職に就く。フリーライターを経て、2021年12月ダイヤモンド・リテイルメディアに入社。大学在学中に1年間のアメリカ・アリゾナ州立大学への留学を経験。好きな総菜はローストビーフ、趣味は練馬区を散歩すること。

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態