マヨネーズ市場、健康訴求型やタルタルソースなど サブカテゴリーが好調

山田 陽美
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マヨネーズの金額PIおよび金額PI対前年推移

用途の広がりを受けて、タルタルソースが2ケタ増

 マヨネーズ類のなかで、近年大きく伸長しているのがタルタルソース。KSP-POSデータの「加工マヨネーズ」(KSP商品分類)内で、商品名に「タルタル」を含む商品を抽出したところ金額PIの増減率は対前年同期比10.1%増となった。タルタルソースはカキフライや海老フライでの使用が中心になるが、サンドイッチやサラダ、その他のフライなど使い方が広がっていることが伸びている理由だ。とくに、ゆで卵や玉ねぎなどの具がたくさん入ったタルタルソースが人気で、専門店が登場するなど話題となっている。

 日本で初めてタルタルソースの製造・販売を開始したキユーピーでは昨年、「キユーピー 具だくさんタルタル」をリニューアル。熟成卵黄を使用したことで、濃厚でコクのある味わいに仕上げた。

 伸長が続いているタルタルソース市場だが、家庭での保有率や年間の使用本数はまだまだ低く、最需要期の秋冬に比べ、春夏は需要が落ち込む。そこでキユーピーでは、春夏の需要を盛り上げるため、さわやかなレモン風味の「キユーピー 具だくさんレモンタルタル」をこの春に発売。ゆで卵と玉ねぎに加え、レモン果汁とピールを加え、さわやかな風味のタルタルソースに仕上げた。家庭での調理機会の多いから揚げのほか、肉系フライやサラダ、サンドイッチなどでの使用を提案する。

 タルタルソース市場は伸びしろの大きなカテゴリーで、食べ方が広がれば、さらなる拡大が期待できそうだ。

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