アマゾンのエコシステムで拡大!EC界の新星セラシオの斬新すぎるビジネスモデルとは

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セラシオのサイト画面
セラシオはアマゾンのサードパーティーセラーの買収を繰り返し成長するという、独自のビジネスモデルで注目を集めている

 セラシオ(Thrasio)という米国の企業が、インドに拠点を置く家電メーカーのライフロング社を買収すると発表した。買収額はおよそ5億ドル、ライフロングはスタートアップで、トースターやシェーバーなど100アイテムをアマゾン(Amazon.com)やフリップカート(Flipkart:ウォルマート傘下の印EC大手)で売っている企業だ。

 このセラシオ、創業は2018年とまだ4年弱という自身もスタートアップだが、昨年の売上高は12億ドル(1ドル115円換算でおよそ1400億円)というすでに10億ドルの大台に乗せている企業である。創業以来に調達した資金総額は34億ドル(4000億円弱)に達し、企業評価額は50~100億ドルだろうと見積もられている。

 ビジネスモデルがあまりにも新しいため当初はそのモデルを一言で説明する名称が存在しなかったのだが、“アグリゲイター(Aggregator:集約者)”という表現が使われはじめている。

 何を集約するのかというと、アマゾンのマーケットプレイスで商品を売っているサードパーティセラーを買収し集めるビジネスなのである。アマゾンが巨大になるにつれて周辺に新たなビジネスが生まれ、アマゾンと一緒に成長する、という現象が当然のことながら生まれているのだが、アグリゲイターはまさにその周辺で生まれた新ビジネスの典型なのだ。

ビジネスモデルの中身

 セラシオ自身は自らのビジネスをこう説明している。

 「アマゾンの“FBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)ブランド”を

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記事執筆者

在米40年、現在はロサンゼルス在住。小売業界ジャーナリスト。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
『アマゾンVSウォルマート ネットの巨人とリアルの王者が描く小売の未来』(ダイヤモンド社)

 

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