半径200m圏に6店舗 超激戦区でオーケーの調剤薬局が繁盛する理由
オーケー(神奈川県/二宮涼太郎社長)が8月1日、「オーケー港北店」(神奈川県横浜市:以下、港北店)の店内に直営調剤薬局の1カ所目となる「オーケー港北店薬局」(以下、港北店薬局)をオープンした。高い集客力を誇る首都圏の有力食品スーパー(SM)の代表格であるオーケーとはいえ、異例ともいえる「SMの調剤新規参入」はその成否について業界内も議論を呼んでいる。実際に店舗を訪れ、運営面や利用実態などについて探った。
ピークは夕方、買物ついでの利用が主
神奈川県横浜市都筑区、横浜市営地下鉄グリーンライン「都筑ふれあいの丘」駅からすぐの場所にある「オーケー港北店」。開業は1993年と歴史は長く、売場面積は約6300㎡、食品のほか日用品や生活雑貨も豊富に扱う老舗の大型店である。
そんな同店の2階部分に8月1日、オーケーが直営の調剤薬局「オーケー港北店薬局」を開業した。同社が5月に調剤事業への参入を明らかにしてからおよそ3カ月を経てオープンした、第1号店の調剤薬局だ。
![オーケー港北店の2階部分に開業したオーケー港北店薬局](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2021/10/dcs211015_SP1_Pharmacy_Part1-12_OK_Report_00.jpg)
港北店薬局に勤務する薬剤師は計5名、登録販売者が1名となっている。取材日(9月下旬の平日午前中)は薬剤師3名と登録販売者1名が調剤業務や接客にあたっていた。「あの後熱は出ていませんか」「(空き箱を見せながら)この目薬が欲しいのだけど」──。調剤カウンターや売場内で従業員と利用客がやり取りする様子は、当たり前だがまさに調剤薬局。ただ、ここがあのオーケーが運営する薬局であることは、にわかには信じがたい。
しばらくお客の様子をうかがっていると、複数名が処方を待つという状況にこそならなかったが、入れ代わり立ち代わりで処方せんを持参する利用者が見られた。年齢層は
調剤争奪戦!! の新着記事
-
2021/10/14
超アナログ市場にデジタル化の波 スタートアップ企業が進める調剤DXとは -
2021/10/13
全国消費者に聞く!調剤利用実態調査 デジタル対応、ポイント、速さ?調剤薬局に求めることとは -
2021/10/13
ドラッグストアのシェアはまだ 14%弱 細分化した調剤市場で成功する方法! -
2021/10/13
ワクチン接種も!米国の食品スーパーが調剤薬局を当たり前に備えている理由 -
2021/10/12
SM企業アンケート調査、驚きの結果に!「調剤ビジネスに参入するか?どうみているか?」 -
2021/10/12
調剤事業本格参入のコスモス薬品 その理由と参入効果、副作用とは?
この特集の一覧はこちら [12記事]
![調剤争奪戦!!](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/10/19408ad1304b0b749c7ac4d99bcf5fae.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=f83d0790320e19712ca61a36558766a0)