ウィズコロナ時代のショッピングセンター経営25 オンラインネイティブが創る次世代SCとゲームチェンジ
オンラインネイティブの時代がやってくる
この商品やサービスや情報の流れがネットワークに大きく移り、これまで発注や在庫管理や決済でしか利用されてこなかったネットワークを人と人の結びつきや情報流通による中間省略、そして、そこに携わる人たちのモチベーションアップ、例えば顔の見える生産者だけでなく、顔の見える消費者とのつながりによって自らの生産活動のやりがいや達成感を得ることであり、消費者もサスティナビリティを感じることができる。
これはマズローの欲求段階説でいえば第5段階目「自己実現の欲求」を満たすことにある。実はこれができるのは、これまでのリアルでの成功体験を持つSC企業やテナント企業では難しい。
スマホを使ったコミュニケーションで育ち、授業はオンラインで受け、採用面接までのオンラインを経てきた「オンラインネイティブ」。これからはデジタルネイティブの時代は終わり、「オンラインネイティブ」の時代となる。
今、SC企業は最大のゲームチェンジの時代を迎えている。「賃料ビジネス」と言う垂直型から脱却し、単なる不動産賃貸業からネットワーク型のビジネスを取り込む時期に来ている。

西山貴仁
株式会社SC&パートナーズ 代表取締役
東京急行電鉄(株)に入社後、土地区画整理事業や街づくり、商業施設の開発、運営、リニューアルを手掛ける。2012年(株)東急モールズデベロップメント常務執行役員。2015年11月独立。現在は、SC企業人材研修、企業インナーブランディング、経営計画策定、百貨店SC化プロジェクト、テナントの出店戦略策定など幅広く活動している。岡山理科大学非常勤講師、小田原市商業戦略推進アドバイザー、SC経営士、宅地建物取引士、(一社)日本SC協会会員、青山学院大学経済学部卒
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