売上高が対前年比1.6倍!アメリカ生産から始まった「ブリーフィング」好調の秘密とは

2022/11/15 05:56
堀尾大悟
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「ビジカジ(ビジネスカジュアル)」スタイルの浸透とともに、ビジネスパーソンがブリーフケースの代わりにリュックタイプのバッグを背負う姿を多く目にするようになった。定番のビジネスバッグブランドからアウトドアブランドまでさまざまな種類があるが、その中で根強い人気を誇るのが日本のラゲッジブランド「BRIEFING(ブリーフィング)」だ。

日本で企画し、アメリカの軍需工場で製造する独自のラゲッジブランドとして1998年に生まれたブリーフィング。約四半世紀もの長きにわたって支持される理由はどこにあるのか? 同ブランドを展開するユニオンゲートグループ(東京都/中川有司 代表取締役社長 CEO)の取締役 D2C営業本部長 亀山拓氏に聞いた。

好調のゴルフラインの売上が昨対2倍に!

ゴルフライン
ゴルフライン2022年秋冬コレクション

 ミル・スペック(アメリカ軍の物資の調達に関する規格)に準拠した強靭な素材「バリスティックナイロン」に、象徴的な赤のステッチ――これがブリーフィングのバッグを象徴する特徴だ。主な購買層は3040代の男性ビジネスパーソン。3WAYタイプのブリーフケース「NEO TRINITY LINER」が、7万円台と高価格ながら一番の人気だ。 

 同ブランドを展開するユニオンゲートグループによると、同社の2021年度の総売上高は、対前期比で約2倍と大幅に増加した。実は、同社は20213月にイタリアのラゲッジブランド「Felisi(フェリージ)」を展開する「フィーゴ」の発行済株式を100%取得しており、「2倍」の数字にはそのフェリージの売上分も積み増しされている。しかし、「既存ブランドのブリーフィング、FARO(ファーロ)だけでも約1.6倍に増加した」と取締役 D2C営業本部長 亀山拓氏は語る。

 ブリーフィングの好調を牽引したのが、2017年から本格的に展開するゴルフラインだ。「昨今のゴルフ人気にも後押しされ、ゴルフラインだけで売上が約2倍に伸長した」(亀山氏)

 主要カテゴリーであるビジネスバッグにおいては、コロナ禍によって店舗営業が制限された影響を受け、2020年度は売上が落ち込んだものの、「翌2021年以降は順調に回復している」という。ワークスタイルが徐々にオフィス通勤に回帰しており、ビジネスバッグを使用するシーンが増えてきたことも復調の要因のようだ。

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