【ジャンブルストア】初の旗艦店 渋谷にオープン

2015/02/15 13:00
Pocket

半分は新品、コーディネート提案でリユースを訴求

 

ゲオ(愛知県/吉川恭史社長)は2014年12月13日、東京都渋谷区にファッション専門リユース(中古品)ショップ「ジャンブルストア(JS)渋谷本店」をオープンした。JS初の旗艦店で、リユースと新品をリミックスした新しい売場づくりが特徴。トータルコーディネート提案で、リユースのよさをアピールするのが狙いだ。

 

ファッション性が高くリーズナブル

 

 ゲオは、DVD・CD・コミックのレンタル、新品・中古パッケージの販売を行うメディア部門が主力だが、第二の経営の柱として、リユース部門の育成を急いでいる。総合リユースショップ「セカンドストリート(SS)」とJSがリユース部門のメーン業態。リユース事業は、小売事業全体に占める売上構成比ではまだ1割強だが、対前期比10%以上の伸び率となっている。

 

 渋谷本店は、JSの認知度アップを目的とした、初の旗艦店であると同時に、リユースと新品を融合させるという、新しい売場づくりに挑んだ実験店でもある。衣料品や服飾雑貨、生活雑貨の小売店が集まる渋谷・原宿エリアでは、リユースと新品の両方を取り扱うセレクトショップも少なくない。「リユースは、ファッション性が高い割にリーズナブル。(新品を含む)トータルコーディネートで、リユースを提案すれば、リユースの価値を訴求しやすい」(遠藤結蔵・ゲオホールディングス社長)とみる。売場に新品を取り入れることで、リユースが不得手な最新トレンドもフォローできる。

 

リユースショップを2016年には500店舗に

 

 渋谷本店は、渋谷駅から約400mの場所に立地。周辺にはビームス、シップス、ユナイテッドアローズなどの大型店が立ち並ぶ。売場面積は95坪。地下1階(42坪)が新品売場、1階(53坪)がリユース売場となっている。年中無休で、営業時間は午前11時~午後9時。初年度年商目標は2億円だ。

 

 アイテム数では、リユースと新品が半々。レディスとメンズも半々となっている。リユース部門は買取機能も持ち、“地産地消”をめざすという。

 

 新品の売上のうち、6割がプライベートブランド(PB)の「アンティクローズ」、4割が仕入れ品の計画だ。アンティクローズは、感度の高い10~30代をターゲットとするブランドで、平均単価は2800円と手ごろな価格設定。渋谷本店は通常店の2倍、約2000アイテムを揃えた。一方、仕入れ品も通常店の4倍以上、約6000アイテムを集積。雑貨の割合が多く、平均単価は2500円だという。スタッフは店長1名、アシスタント3名、パート・アルバイト10~15名という構成だ。

 

 ゲオのリユースショップは現在、約400店舗だが、SSを中心に出店を加速させ、「16年3月までに500店舗に拡大したい」と、遠藤社長は意気込む。その中で、JSはコーディネートの提案力、トレンドへの対応力を強化するため、渋谷本店をプロトタイプとして、新品のラインアップを拡充する方針だ。

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態