食品ロス、最少464万トン=新目標には届かず―23年度

農林水産、環境両省と消費者庁は27日、2023年度の食品関連事業者と家庭から出た食品ロス発生量(推計値)が計464万トン(前年度比1.7%減)だったと発表した。事業系(231万トン)、家庭系(233万トン)ともに12年度の統計開始以来最少を更新したが、今年3月に策定した新たな政府目標にはいずれも届かなかった。
事業系の内訳は食品製造業108万トン、外食産業66万トン、食品小売業48万トンなど。新型コロナウイルス感染症の5類移行で外食需要が伸び、外食産業が6万トン増えたが、フードバンクへの食品寄付が定着するなどし、全体では前年度比2.1%減少した。
家庭系は、未開封のまま捨てる「直接廃棄」が100万トン、食べ残しが97万トン、野菜の皮を厚くむき過ぎるなど「過剰除去」が36万トンで、同1.3%減だった。
従来の政府目標(30年度までに00年度から半減)のうち、事業系(273万トン)は22年度に8年前倒しで達成。このため、事業系は00年度比6割減(219万トン)、家庭系は早期の半減(216万トン)達成を新たな目標としている。





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