米物価、5.4%上昇=7カ月ぶり伸び加速―1月

時事通信社
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米ニューヨークの街頭を買い物袋を持って歩く人
〔写真説明〕2022年12月14日、米ニューヨークの街頭を買い物袋を持って歩く人(EPA時事)

 【ワシントン時事】米商務省が24日発表した1月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比5.4%上昇した。伸び率は前月(5.3%=改定)を上回り、7カ月ぶりに加速した。米インフレの根強さが改めて浮き彫りとなった。

 連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を引き続き大きく上回った。インフレは峠を越えたもようだが、FRBは「受け入れ難いほど高い」(会合議事要旨)と警戒。追加利上げで景気を冷まし、物価高を抑制する考えを示している。

 項目別では、モノの物価上昇率が4.7%と、鈍化傾向が続いていることが確認された。ただ、人手不足を背景とした賃金上昇の影響を受けやすいサービス分野は5.7%と、2カ月連続で加速。物価全体を押し上げた。

 価格の変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は4.7%上昇。伸びは4カ月ぶりに拡大した。

 1月の個人消費支出は前月比1.8%増と、3カ月ぶりに増加に転じた。米経済をけん引する個人消費の底堅さをうかがわせた。

◇米PCE物価指数
             12月   1月
PCE   前月比    0.2  0.6
      前年同月比  5.3  5.4
PCEコア 前月比    0.4  0.6
      前年同月比  4.6  4.7

個人消費・所得
個人所得  前月比    0.3  0.6
可処分所得 前月比    0.4  2.0
個人消費  前月比   ▲0.1  1.8
 モノ   前月比   ▲1.6  2.8
 耐久財  前月比   ▲2.0  5.5
 非耐久財 前月比   ▲1.3  1.2
 サービス 前月比    0.6  1.3
貯蓄率          4.5  4.7
(注)単位%、貯蓄率を除き上昇/増加、▲は低下/減少

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