オイシックス、4〜9月期の営業利益半減 通期は7.9%の増益予想を維持

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「オイシックス」と「らでぃっしゅぼーや」と「大地を守る会」のロゴ
内食需要の減退で、ユーザー1人当たりの売上が減少した

 食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地が発表した2022年4〜9月期の連結決算は、営業利益が前期比50.0%減の16億円に半減した。ARPU(ユーザー1人当たり売上)の低下で、売上高は1.3%減の554億円となる一方、販管費が4.3%増加した。

 事業セグメント別では、主力のOisixの売上高が0.4%減の284億円、セグメント利益が5.5%減の38億円と減収減益だった。大地を守る会は、会員数の減少により売上高が7.4%減の61億円となったが、減価償却負担の減少でセグメント利益は3.8%増の11億円だった。

 らでぃっしゅぼーや事業も減収減益だったほか、米国でヴィーガンに特化したミールキットの宅配事業を行うPurple Carrot(パープルキャロット)は経済活動の再開で会員数が減少、売上高は6.6%減の51億円、セグメント損益は1億円の赤字だった。

 23年3月期通期の連結決算については、従来予想を据え置いた。売上高は5.7%増の1200億円、営業利益は7.9%増の45億円を見込む。純利益は8.3%減の25億円と2期連続の減益となる見通しだ。

 なお、同社がシダックスを対象に実施していた株式公開買い付け(TOB)は10月25日に成立、合計84億円でシダックス株式の28%を取得した。今後はシダックスの給食事業とオイシックスの食品宅配の協業を検討する。業務用ミールキットの開発や食材の共同調達・配送などで協業を進める予定で、取り組みが具体化したものから23年1月末をめどに協議案を取りまとめる。

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