ヴィーガン、ベジタリアン、ハラール …スーパーが「食の多様化」に対応する3つのポイントとは
社会・環境に対する意識の高まりや、異なる宗教観や食文化を持つ外国人人口の増加などにより、日本国内でも消費者一人ひとりが「食」に求めることは日に日に多様化している。生活に不可欠な食のインフラである食品スーパー(SM)は今後、こうした「食の多様化」に対して本腰を入れて対応していくことが求められている。
ベジタリアンでも「味」「食べ応え」は重要
日本国内においても、「ベジタリアン」「ヴィーガン」「ハラール」といった言葉を見聞きする機会が増えてきた。ベジタリアンやヴィーガンは思想や嗜好によるもの、ハラールは基本的に宗教上の理由によるものなので、性格は異なる。しかし、日本でもそうした商品の需要は徐々に高まっており、人々の食に対する見方や好み、習慣が多様化していることをあらためて認識しておきたい。
とくに新型コロナウイルス(コロナ)禍で健康や環境に対する意識が高まるなか、ベジタリアンやヴィーガンの食事法を取り入れる人が増えている。食シーンによって通常食と菜食を柔軟に使い分ける「フレキシタリアン」を含め、市場は急速に拡大している。
筆者は飲食店や小売店に対し、ベジタリアンやハラール食品に関する商品開発や売場づくりのコンサルティングを行っているが、現場からよく聞かれるのが、「実際にどういう商品が売れるのか」「どういった商品が求められているのか」ということである。
まずポイントとして覚えておきたいのは、「味に妥協する人はいない」ということである。ベジタリアンだからといって毎日サラダばかりを食べるわけではない。食感や食べ応え、味わいも重視されており、昨今話題の「代替肉」「植物肉」や、「ベジヌードル」「ベジパスタ」などが、その受け皿になっているのだ。
続きを読むには…
この記事は DCSオンライン会員(無料)、DCSオンライン+会員限定です。
会員登録後読むことができます。
DCSオンライン会員、DCSオンライン+会員の方はログインしてから閲覧ください。
コロナ後の激変に備える 強いスーパーマーケットのつくり方! の新着記事
-
2021/02/26
スーパーの大型店現役店長が明かす!成果を挙げる競合調査の 虎“の巻” -
2021/02/26
ヴィーガン、ベジタリアン、ハラール …スーパーが「食の多様化」に対応する3つのポイントとは -
2021/02/26
店をさらに強くする次代の”MD”ミレニアルをとらえるMD -
2021/02/26
メジマグロをなぜ扱ってはいけないのか?先進スーパーに学ぶ!SDGsを見据えた商品政策とは? -
2021/02/25
急拡大する冷凍食品 スーパーが需要を取り切れていない現実と「夕食のおかず」が狙い目のワケ -
2021/02/25
脱ディスカウント、売れて儲かる酒売場の作り方!成長のカギを握る3カテゴリーの攻略法を指南
この特集の一覧はこちら [16記事]
![コロナ後の激変に備える 強いスーパーマーケットのつくり方!](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/02/c5b1279c3d93955744fbcad25855d9d8.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=73451ecde9975b7923629e7d1dd6a0c1)
関連記事ランキング
- 2024-06-26上場食品スーパー決算ランキング2024 好決算目立つも格差拡大
- 2024-07-11リニューアルでロピア化した「スーパーバリュー草加店」の売場を解説!
- 2024-07-01スマホ1つでレジまで…進化するスーパーマーケットアプリの現在地
- 2024-06-17フードウェイ上大岡mioka店の売場づくりを徹底解説!横浜3店目
- 2024-07-12「地場DS」でわずか5店舗でも競争勝ち抜く日東物産の戦略
- 2024-07-05人手不足時代に小売業がとるべき2つのアクションとは
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2024-07-01ヤオコーの南北政策の旗艦店、伊奈店のシニア対応MD徹底分析
- 2024-06-18ローカルスーパー生き残りの一手!オギノHDが青果卸買収のねらい
- 2024-06-17ヤオコー、バローHD、サミット 24年3月期決算分析と今期の戦略