11月主要HC売上高動向 中旬以降の気温の低下で冬物需要動く
主要ホームセンター(HC)11社の11月の月次業績が出揃った。11月は中旬から下旬にかけて、全国的に気温の低下の影響を受け、それまで動きが鈍かった季節物商品の需要が伸びた。コメリ、ナフコ、ジョイフル本田を除く8社が既存店ベースでプラスとなった。
特に、ケーヨーが2021年1月以来2年10ヵ月ぶりに2.1%増とプラスになった。また大阪に松原店を出店したハンズマンが既存店ベースで7.0%増、全店ベースで24.3%増と高い伸びを示した。
コーナン商事によると、11月は、作業用防寒着やカイロ、暖房用品、省エネ用品などを中心に好調に推移した。また、PRO向け商材やペット用品も、引き続き好調に推移した。子会社化した「HIひろせ」を含めた全店の連結売上高前年比は、11.5%増だった。
またコメリも、冬物季節商品やプロ向け資材が堅調に推移したが、一方、前年の災害復旧による補修需要に対し、単管パイプ・波板・ガーデニング資材等の外資材関連の販売が低調だったとしている。
主要HCの11月の売上増減(%)
社名/業態 | 既存店 | 全店 | ||
売上高 | 客数 | 客単価 | 売上高 | |
コメリグループ計 | ▲ 0.6 | ▲ 3.5 | 2.9 | ▲ 0.2 |
PW | 0.1 | ▲ 2.3 | 2.4 | 0.8 |
PRO | 2.7 | 2.1 | 0.5 | 17.9 |
H&G | ▲ 1.1 | ▲ 3.9 | 3 | ▲ 0.9 |
DCMホールディングス | 0.2 | ▲ 4.4 | 4.8 | ▲ 0.1 |
コーナン商事(連結) | 2.1 | ▲ 2.6 | 4.8 | 11.5 |
アークランズ(専門店含む) | 1.8 | ▲ 3.7 | 5.7 | 1.3 |
ナフコ | ▲ 0.7 | ▲ 3.8 | 3.2 | ▲ 0.4 |
アレンザホールディングス | 1 | ▲ 3.1 | 4.3 | 1.7 |
内HC事業 | 1.8 | ▲ 2.6 | 4.6 | 2 |
ジョイフル本田 | ▲ 3.2 | ▲ 6.2 | 3.2 | 0.6 |
ケーヨー | 2.1 | ▲ 3.9 | 6.3 | 2.1 |
ジュンテンドー(HC店舗) | 2.1 | ▲ 2.3 | 4.4 | 4.8 |
ハンズマン | 7 | 9.7 | ▲ 2.5 | 24.3 |
イオン九州(HC業態) | 0.8 | - | - | ▲ 0.5 |
※コメリとコーナン商事の数値は速報値