パナソニック 流通店舗のバックオフィスの改革に向けて「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始 イオンリテール62店舗に「AIワーク」を導入
パナソニックの社内分社であるコネクティッドソリューションズ社(CNS社)およびパナソニック システムソリューションズ ジャパンは、流通店舗のバックオフィスでの標準シフトモデルの構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション、「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始した。またイオングループの中核を担う、イオンリテールの総合スーパー(GMS)62店舗のバックオフィス改革のため、同アプリケーションの仕様をカスタマイズした「AIワーク」を導入した。
勤務計画や作業計画の自動化で店舗運営を効率化
業務の標準化は、パナソニックの提唱する「インダストリアル・エンジニアリング」に基づき、これまで人による経験と勘で行ってきた店舗のバックオフィスの人の配置や投入計画に、「CYTIS Shift for Retail」を通じ、過去の勤務実績や従業員のスキルレベル、業務の種類を元に、ワークモデルを自動作成。それらのデータをもとに勤務計画や作業計画を自動で作成することで、シフト計画作成にかかっていた時間の7割削減が可能になり、計画から改善のサイクルを継続的に回すことにより、店舗運営の効率化が図れる。
イオンリテール62店舗に導入
イオンリテールの62店舗に導入した「AIワーク」は、CNS社が2021年7月19日に発表した、製造業界、物流業界、流通業界のサプライチェーン領域の課題を解決するSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」に含まれるシフト構築ソリューション「CYTIS Shift for Retail」を基盤とし、今回、イオンリテール向けに仕様変更を行った。
流通業界では、人手不足の課題に加えて、働き方改革や新型感染症の予防対策など、負荷のかかる作業が増加している。さらに、バックオフィスの仕事に従事する従業員のスキルや業務内容などの現場の状況の把握がしづらく、計画作成等の作業に時間がかかることが、生産性や利益率向上にとっての課題になっていた。CNS社は「CYTIS Shift for Retail」の提供を通して、これらの課題の解決を図り、流通業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力にサポートしていく。