24年9月1日号 総菜SPA超進化
深刻化する人手不足の問題や、コロナ禍を経てより多様化する消費者ニーズ、そして年々厳しくなる業態を超えた競争などを背景に、食品小売各社で総菜のSPA(製造小売)化を志向する動きが加速しています。
原材料の調達から商品の企画・開発、プロセスセンターを軸とした製造能力の向上、そして売場での販促に至るまでを一貫して内製化。それによって独自性の高い商品を効率的に、安定した品質で供給する体制を整えようとしています。
SPA化によって圧倒的な差別化を実現するためには、どのようなアプローチをとればよいのか。先進企業の取り組みと、識者の見方をもとに考察してみました。
編集後記
私の対外向けプロフィールには「趣味は筋トレ」と明記されているわけですが、取材で訪れた丸勘山形青果市場の井上社長に「ぜひ阿部さんに見てほしい!」とご案内頂いたのが、市場施設内にある綺麗な「トレーニングジム」。ベンチプレスにランニングマシーン、卓球台まで備える本格的な施設です。聞けば井上社長も筋トレが趣味で、休憩時間や退勤後に楽しく運動してストレスを解消してほしいとの考えから2019年に新設。カフェ風のおしゃれな休憩室も作りました。ユニークな福利厚生は職場を選ぶ理由になり、時に社内コミュニケーションを円滑にする役割も果たします。会社の個性と従業員への思いを、福利厚生が表しているわけです。
(阿部)
8月より入社しました上林大輝と申します。前職は地方新聞社で広告営業や企画特集の作成、事業の運営などに関わっていました。部数減少に悩む新聞ですが、広く人と関わる刺激のある業界でした。
大学時代にJ.D.サリンジャーというアメリカ作家の作品で論文を書きました。英語の細かな表現から作品を考察しました。この経験をきっかけに、私は「活字」の持つ力を強く感じました。ニュアンスの違いで、読者の感じ方は大きく変わります。
言葉の隅々に、著者が五感で感じたあらゆる情報が詰まっていると思っています。
五感をフルに活用し、みなさまに有意義な記事を届けられるよう精一杯頑張ります。
(上林)