「ボンベルタ成田」を改装、千葉県初の「そよら」業態

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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そよら成田ニュータウン(イオンリテール)外観

そよら成田ニュータウン(イオンリテール)

〒286-0017 千葉県成田市赤坂2-1-10
電話:047-626-2111
JR成田線「成田」駅西口からクルマで7分

見どころ
▶リニューアルにより売場面積が拡大
▶食品売場と非食品売場がワンフロアで展開
▶ふだん使いを意識した約80店のテナント

 イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は7月19日、千葉県成田市に「そよら成田ニュータウン」(以下、成田店)をオープンした。「そよら」はイオンリテールが小商圏型の新フォーマットとして展開する都市型ショッピングセンター(SC)で、千葉県初出店となる。1992年に開業したSC「ボンベルタ成田」をリニューアルし、核店舗は「マルエツ成田ニュータウン店」に代わり「イオンスタイル成田ニュータウン」(以下、イオンスタイル)が出店。旧店から核店舗の売場面積を1.4倍に拡大した。

イオンリテール執行役員南関東カンパニー支社長 宇治知英
イオンリテール執行役員南関東カンパニー支社長 宇治知英
「商圏の人口動態の変化に合わせ、若い世代のニーズに対応した。昔からのお客さまを大切にしながら、新たな層の取り込みを目的にリニューアルを行った

 成田店は、JR成田線「成田」駅からクルマで7分の場所にある。半径2㎞圏内には、約2万1400世帯/約4万4300人が居住。周辺は2029年に予定されている成田空港の拡張によって、人口増加が見込まれるエリアである。成田店は地上5階建ての本館と地上3階建てのアネックス館で構成される。テナントを含む売場面積は3万5730㎡で、「そよら」では最大規模となる。広大な面積を生かして、100円ショップ、レストラン、書店、アパレルなど約80の専門店が入居する。30~40代の子育て世帯のニーズに対応するテナントが多いのが特徴だ。

 直営の売場面積は4150㎡。核店舗のイオンスタイルは本館1階に位置し、「イオン薬局」「グラムビューティーク」を含む非食品売場と食品売場とがワンフロアで展開されている。

 周辺の主な競合店は、店舗から300mに「カスミフードスクエア成田赤坂店」、500mに「ヤオコー成田はなのき台店」などがある。

 近隣には3㎞離れた場所にイオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループの「イオンモール成田」、同3㎞に「イオンタウン成田富里」がある。これらが広域からの来店を想定した滞在型の施設であるのに対し、成田店ではふだん使いできる高頻度来店型の店づくりを志向し、棲み分けを図る。

 イオンスタイルの食品売場を詳しく見ていくと、

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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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